加齢に伴う疾病

白内障

白内障とは、目の水晶体が種々の原因で変性、凝集して蓄積し、レンズの透明度が低下する病気です。加齢によって水晶体は少しずつ混濁していきますが、主な変性の原因として、紫外線や活性酸素が関わっているといわれます。紫外線が細胞のたんぱく質や核酸に吸収され、分子を損傷させます。

また、水晶体内の水分子に作用して活性酸素を発生させ、近くのたんぱく質を間接的に傷つけます。傷つけられた異常たんぱく質は凝集しやすい性質を持ち、傷つけられたタンパク質はほぼ分解されないため、水晶体内に蓄積していきます。

水晶体が混濁した状態を白内障とすると、60歳代で80%、70歳代で90%、90歳代では100%の白内障患者がいるとされます。白内障の多くは「老人性白内障(加齢白内障)」ですが、「糖尿病白内障」や「ステロイド白内障」などもみられます。「老人性白内障」であれば、進行度合いに個人差はありますが、数年から20年かかって進行します。

白内障の症状として、水晶体が灰白色や茶褐色に濁る、物がかすむ、ぼやけるなどの症状がみられます。また、症状が進行すると、失明の原因にもなります。

水晶体の濁り方には個人差がありますが、水晶体周辺の皮質から濁り始めることが多く、中心部の核が濁っていなければ、視力低下は起こりません。濁りが中心部に広がるにつれ、光をまぶしく感じる、目がかすむなどの症状がみられますが、一時的に近視が改善するような症状が出ますが、その後に目がかすむようになります。

初期の白内障の場合、進行予防の目的で目薬の点眼をしますが、ある程度進行し、視力低下やまぶしさなどを訴える場合は手術を行います。ただし、年齢や全身状態によっては手術ができないこともあります。