加齢に伴う疾病

更年期障害

更年期とは、年齢区分では45歳頃から55歳頃まで、医学的には閉経を中心とした前後10年間を言います。閉経の年齢には個人差があり、更年期時期も人によって違います。また、更年期はすべての人に訪れますが、更年期障害は日本人の約52%の女性にみられます。

卵巣から分泌されるエストロゲンの分泌は、32歳から33歳ころをピークにゆっくりと閉経まで分泌量が減少します。この現象時に起こる不定愁訴を「更年期症状」といい、「更年期障害」は病的なものになります。ですが、「更年期障害」はすべて治療しなければならないというものではなく、日常生活がスムーズに行えないほど強い症状が出る場合になります。

更年期障害の主な症状は、女性ホルモンである「エストロゲン」の欠乏によって起こります。早発症状として、のぼせや発汗、不眠、冷え、顔面紅潮などがあります。また、イライラや不安感、うつ症状などが出ることもあります。遅発症状として、動悸や息切れなどの循環・心臓系症状、骨粗鬆症、膣の事情化作用が衰えるために起こる老人性膣炎などがあります。

治療が必要となる更年期障害は、日常生活がスムーズに行えなくなるほどの強い症状が出たものになります。治療法として、ホルモンの欠乏による症状に対しては、「ホルモン療法」を行います。ホルモンを使用できない場合は、漢方療法やそのほかの治療薬を用います。

また、エストロゲン欠乏症状がなく、イライラや不安感、うつ症状などの場合は、精神安定剤や抗うつ剤を、肩こりや腰痛、めまいなどに対しては、それぞれの症状に合わせた鎮痛剤や筋弛緩剤を用いた治療を行います。

更年期障害は病気ではありません。快適に過ごすには、更年期をマイナスイメージでとらえないことが大切です。十分な睡眠をとり、生活リズムを整え、内にこもらないようにしましょう。