加齢に伴う疾病

アルツハイマー病

アルツハイマー病は、アルツハイマー型認知症という認知症の一種で、脳の記憶中枢などに異常たんぱく質が蓄積することで細胞死が起こり、認知機能や記憶、感情などの神経機能に障害が起こる病気です。加齢に伴い神経細胞は小さくなり、脳全体の重さも減少します。また、老人斑や神経原線維変化、神経細胞脱落による脳萎縮などの病変がみられるようになります。

アルツハイマー病の初期は、加齢による物忘れと区別がつきにくく、発病に気づきにくい特徴があります。大きな違いは、経験したことや記憶のすべてを忘れてしまうアルツハイマー病に対し、加齢による物忘れは、経験や記憶の一部を忘れているということにあります。

アルツハイマー病の初期症状は、置忘れ、日時や居場所の感覚が不正確になる、探し物が多くなる、仕事の段取りや計画を立てられなくなる、物を摂られたなどの妄想がある、些細なことで起こるようになる、などがあります。中期の症状として、加齢による物忘れとは異なる、病的な記憶障害が際立つようになり、失語、失認など、日常生活に支障が生じ始めます。また、記憶の一部ではなく、関連する事柄を含めて記憶が抜け落ちる特徴があり、他人が指摘しても思い出せません。

後期の症状は、言葉でのコミュニケーションが取れなくなり、人物の見当識障害のため、家族がわからなくなります。感情もほぼ失われ、無欲、無動状態になります。また、四肢おうの硬直が現れるため、寝たきりの状態になります。