加齢に伴う疾病

パーキンソン病

パーキンソン病とは、脳の神経伝達物質のドーパミンが減少することで起こる病気で、主に運動機能や知的機能に障害が起こる、高齢者に多い病気です。加齢に伴い、脳の神経細胞は脱落、変形しますが、パーキンソン病は通常の加齢以上に神経細胞の脱落、変形が著しくなった状態と考えられます。

パーキンソン病の発症年齢は、50歳代から60歳代ですが、例外的に20歳代や80歳を超えてからの発症もあります。

パーキンソン病の主な症状は、手足の震え(振戦)、筋の硬さ(固縮)、動作の遅さ(無動)、転びやすい(姿勢反射障害)、などの運動症状や、気分の落ち込み、自発性の低下などの精神症状、便秘、多汗、起立性低血圧などの自律神経症状があります。

振戦は、最初は片側、次第に両側がふるえるようになります。大きな特徴は、安静時振戦という、手足を動かさない安静時に震えが起こることにあります。固縮とは、手足を曲げ伸ばしすると、関節の引っ掛かりや抵抗を感じる症状ですが、本人にはわからない症状です。

無動とは、日常無意識に行う動作が遅くなる、できなくなることで、無表情、固い顔つき、字が小さくなるなどの症状がみられます。姿勢反射障害は、バランスを崩した時に反射的に足を出すことで転倒を防ぎますが、それができなくなるため転びやすくなります。また、前傾姿勢で歩幅が小さい「小刻み歩行」や、足が床にくっついてしまったように前に進めない「すくみ」、歩行時に徐々に小走りになり止まることができない「加速歩行」もみられます。

パーキンソン病の原因は不明のため完治が難しい病気ですが、脳内で不足しているドーパミンを補うことで症状は軽くなることは分かっています。