「老化とはどういう状態か」

 

「誰にでも起こる老化」

成長し、身体が変化し、少しずつ大人になる。子どもが少しずつ大人になっていくのは、喜ばしく素晴らしいことです。

しかしそんな時期はすぐに終わります。生殖可能な年齢に達すると、あとは嫌でも老化が始まります。

身体機能や能力、免疫力が低下し、細胞が衰えます。

しかし、細胞の老化が始まっても自分で老化を自覚するまでは、時間差があるもの。

一般に、老化を自覚するのは30代からのようですね。

老化を実感するきっかけになるのは、疲れのようです。

他には白髪や老眼、物忘れなどを自覚すると、「年をとったなぁ」と老化を自覚するようですね。

これらは誰の身にも起こることですし、だいたい似たような時期に起きることなのです。

 

「特定の条件で進む老化も」

老化はもちろん加齢に伴って現れるもの。ですが、加齢が誰にでも平等な時間で進むのに対し、老化は人や条件下によって進むスピードが異ります。

例えば、白髪などは分かりやすいですね。

老化現象のひとつである白髪は、若いころからある人もいるし、年をとっても少ない人もいます。

体質といえばそれまでですが、生活習慣や環境にも左右されるもの、という認識も広く持たれているのではないでしょうか。

 

また、病気により、他の細胞が弱ることによって、老化が起こるとも。

細胞が弱まると、生まれ変わる力も弱まるんですよね。その結果、加齢のスピードを超えて、老化が進んでしまうこともあると考えられているわけです。

 

「老化は個人差が大きいもの」

老化は誰にでも起きること。しかし生活環境や生活習慣、病気の有無などによって、老化のスピードには個人差が大きく現れます。

ニュージーランドで行われたという老化の追跡調査では、老化の個人差は3倍ほど違う場合もある、という結果が出ているそうです。

しかも老化が早い人は、身体の不調を訴えるだけでなく、認知能力も低下するのだとか。

また、体力に自信がないと考えている人は、見た目も老けているという結果が出ています。

このことから、身体的な老化には、メンタルの影響もかかわっている、とも考えられます。

 

医学雑誌「ネイチャー」に発表された論文にわると、老化は母親方から受け継いだ遺伝子に大きく関与しているとも。

加齢していく中で、母親から受け継いだミトコンドリアが変異を起こし、エネルギー生産が低下するために老化が起こる。その突然変異のプログラムを母親方から受け継いでいるのではないか、というものです。

母方から受け継いだ遺伝に加えて、生まれた後の環境や食生活によって老化が進む、というわけです。

老化を遅らせる、もしくは止めるという研究は、人類の大きなテーマとしてずっと続いています。

しかし、老化の原因は完全にはまだ解明されていません。

今のところできる手立ては、ストレスなく、規則正しい生活をして、身体も心もを酷使しないということです。