老化現象

排尿障害

加齢に伴う排尿障害には、膀胱が柔軟性を失うことによる蓄尿能力の低下や頻尿、尿が漏れてしまう尿失禁などがあります。

頻尿とは、排尿のためにトイレに行く回数が増えることを言い、男性よりも女性に多く見られます。症状として、急に尿意をもよおし我慢できない、尿が出にくく残照感がある、夜中にトイレに行きたくて目が覚める、などがあります。加齢による原因として、膀胱の硬化や腎臓機能の低下、尿量を減らす抗利尿ホルモンの減少があります。

また、男性に多く見られる頻尿の原因としては、前立腺肥大症があります。前立腺は膀胱のすぐ下にあり、内部を尿道が通っている器官です。この前立腺が加齢に伴い肥大することにより、尿道が圧迫されて排尿障害を起こします。40歳代から50歳代で症状が出始め、60歳を過ぎると半数以上の人が夜間頻尿と放尿力低下を訴える人が多くなります。80歳代では約80%の人が前立腺肥大になるといわれます。

尿失禁には、咳などによって腹圧がかかると尿が漏れてしまう「腹圧性尿失禁」や激しい尿意により頻繁にトイレに行くが間に合わず、尿が漏れてしまう「切迫性尿失禁」、認知症や視力低下、動作の鈍麻が原因でうまく排尿できない「認知症性尿失禁」があります。

また、脳血管障害やパーキンソン病などの神経変性による病気、糖尿病などの末梢神経障害などによる「神経因性膀胱」、腎臓や膀胱にできた結石が原因となる「尿路結石」、高血圧や心臓病の薬による排尿困難や尿失禁を「医原性排尿障害」があります。