老化現象

睡眠障害

加齢により、朝早く目が覚める、夜中に何度も目が覚める、寝つきが悪くなるなど、睡眠も変化します。これは、脳が加齢によって老化し、機能が低下するために起こる現象です。

睡眠障害の直接的な原因として、睡眠の必要量の減少、最高体温の低下、体温の日変動サイクルのずれ、メラトニンの減少があります。睡眠の必要量減少は、定年退職などにより、若いころに比べて体を動かすことが減り、消費エネルギー量が減少するために必要睡眠量が減少するためです。ですが、睡眠証が減少することは自然なことなので、日常生活に支障が出ない程度であれば心配はありません。

人間の体温変動は、起きる直前が一番低く、夜の就寝前にピークを迎え、次第に下がっていきます。ですが、加齢に伴い一日の最高体温が低下するため、体温を下げるのに要する時間が短くなるため睡眠時間が減少し、体温変化サイクルが早くなるために体温上昇の時間帯が早まるため、朝早くに目が覚めるようになります。また、睡眠を促すメラトニンというホルモンが減少するため、夜眠りにくくなります。

間接的な原因として、頻尿、持病、睡眠障害、過剰な昼寝、寝室環境、カフェインの摂取などがあげられます。

睡眠は深い眠りである「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」がありますが、この「レム睡眠」時に尿意をもよおすと簡単に目が覚めてしまうため、途中覚醒につながります。また、老化により関節痛や筋肉の痛みなどで眠りにくくなる、前立腺肥大のために頻尿になる、認知症による錯乱や暗闇に恐怖を覚える(日没症候群)、うつ病などの持病が原因になり、睡眠障害を起こすこともあります。

加齢とともに多く見られる「睡眠時無呼吸症候群」や「むずむず足症候群」、「周期性四肢運動障害(睡眠時ミオクローヌス症候群)」などが原因となり、睡眠障害を起こします。特に「睡眠時無呼吸症候群」は60歳以上の高齢者の2割にみられるといわれます。

その他に、寝具の寝心地の悪さや騒音、光などの寝室環境、薬の副作用、配偶者との死別による精神面のダメージなどが睡眠障害の原因となります。