老化現象

老人性難聴

加齢に伴い、聴力も老化します。これを「老人性難聴」といい、低音はほぼ正常に聞こえますが、高温になるほど聞き取りにくくなり、電話のベルやドアチャイムが聞こえにくくなります。聞こえやすい大きさで話していても、聞き間違いや言葉が聞き取りにくくなりします。特に子音を含む「あ」行や「さ」行が正しく聞き取れないことが多く、女性の声ではそれが顕著に現れます。また、話し声は聞こえますが、声が小さいと聞き取りが難しくなります。ただし、大きな音は若いころに比べてよりうるさく感じるようになり、ドアの開閉音や車のエンジン音、足音などの物音に非常に敏感になります。

初期段階では自覚症状がほとんどなく、耳鳴りを頻繁に感じるようになり、次第に高音の聞き取りができなくなります。片方の耳ではなく、両耳が同時に起こるのが特徴といえます。

老人性難聴は早い人だと20歳代で発症することもありますが、一般的には50歳から60歳代の男女に多く、加齢とともに進行します。同年齢でも個人差があり、65歳で難聴に困る人もあれば、80歳でも普通に聞こえる人もいます。

老人性難聴は内耳の音を感じる細胞や脳の音を伝える細胞数が老化、減少することが原因しています。これは、大きな音を長時間聞き続ける、脳の動脈硬化や体質が関係しています。

老人性難聴による聴力の低下は、周囲の情報が耳から入ることが少なくなるため、脳への刺激も少なくなります。補聴器をつけることで、聞き取りにくいなどの会話の不便さをある程度改善できます。